cyberpunk2077 レジーナ・ジョーンズの不都合な真実

 

「ご近所トラブル」の解決すら傭兵に丸投げするフィクサーがいる。

そうレジーナ・ジョーンズだ。元メディアの彼女には疑念を感じざる得ない。

これはそんな陰謀論。信じるか信じないかは(以下略)

 レジーナの依頼で一番印象深いのはやはり一連の”サイバーサイコ目撃”だろう。
彼女の望み通り殺さずに無力化したサイバーサイコはその後どうなっているのか?
多くの人が指摘する通りゲーム内で再び出会う事はない。
 殴りあったあいつ等や、メールストロームから救い出した僧侶には再会できる。メッセージだけのやり取り・チャットログも含めれば実に多くの消息を知ることができる。17人もいるサイバーサイコに関しては安否すら謎だ。

 サイバーサイコ目撃のほとんどはNCPDが事件として認識しているものだ。だが、レジーナの依頼で17人のサイバーサイコ以外にサイバーサイコが事件の契機だったケースがある。そのサイバーサイコを殺さずに無力化してもレジーナは何も反応しない。
 勿論他のフィクサーの依頼でも同様だ。
 レジーナにとって殺してほしくないサイバーサイコとはNCPDが事件として扱うサイバーサイコだけなのか?それは何故なのだろう?

 NCPDと言えばサイバーサイコ以外にも彼女の依頼でNCPD絡みのジョブがある。
 一つはとある警官の捜査を助けるために映像を入手してほしいというもの。
  捜査を助けるための依頼で入手した「証拠となる映像」を確認するとそこに映っていたのは、その警官の犯罪行為だ。

 もう一つはレジーナ曰く「NCPD最後の良心」である女性警官アナ・ハミルを守るために、”ある捜査”から手を引くように説得してほしいというのだ。

 この時点でレジーナは悪徳警官の手助けをし正義感ある警官の邪魔をしている事になる。だが「NCPD最後の良心」の話はもっと深刻だ。

 アナを慕う人がいる一方で、彼女の性で命を落とした者もいる。彼女が守ってくれるというから情報提供したのに予算がないから助けられないと言われたという恨みがましいチャットログが残されている。さらにアナの説得に成功すると近隣の路地裏でとある警官の死体を見つけることになる。その死体が持っていたメッセージログに記されていたのは「NCPD最後の良心」と呼ばれた彼女が(アナの捜査に反対していたとは言え)同僚の警官を殺害したことを示唆するものだった。余談だがハナコ・アラサカも「アラサカ家の良心」と呼ばれている。この街では「復讐こそ良心のなせる所業」という事なのだろうか・・・

 アナの部屋では彼女が追っていた事件は「フィンガーズ」に関するものだったことがわかる。そう、ジュディのストーリーに登場するあのフィンガーズだ。中古で質の劣るサイバーウェアを、貧困にあえぐセックスワーカーに「格安だが暴利」ともいえる粗雑な施術で提供している彼だ。彼自身が警察の捜査に介入できるほどの大物とは到底思えない。 捜査をして欲しくないのは警察自身かフィンガーズの取引先、あるいはその両方なのだろう。

 アナに正義感があるというのは嘘でないだろうが、リバー・ウォードらと比べるとそれほど危険な領域に踏み込んでるとは言い難いし行動に一貫性がない。「NCPD最後の良心」は言い過ぎだろう。まるで「メディア」の付ける煽り文句だ。彼女がそう扱われることで得をするのは誰なんだろう?

 話は変わるが、とある洋品店で出会ったマックスタックの隊長は元サイバーサイコだったというゴシップを耳にした人も多いだろう。
 NCPDに再就職するサイバーサイコがいる。
 中古のサイバーウェアで暴利をむさぼる小物がいる。
 NCPDが認識しているサイバーサイコだけ命を助けるフィクサーがいる。そのフィクサーは出所不明の中古サイバーウェアを扱うリパードクをNCPDの捜査から守り、悪徳警官を助ける。
 これは果たして偶然なのでしょうか?