この日を忘れないで

私はずっと阪神ファンです。
いつもそのことを公言していたので、ﾌｧｲﾀｰｽﾞの北海道移転を歓迎してもあまり本気にはされませんでした。

でも、北海道にやってくる数年前、ﾌｧｲﾀｰｽﾞがどんなファンサービスを東京ドームでやっているのか知ってから少なからずこの球団を気に掛けていました。

そして、ﾌｧｲﾀｰｽﾞは北海道にやって来て今日の日を迎えました。
ﾀﾞﾙﾋﾞｯｼｭの力投、セギノールの喜び方、田中賢介の走り、小笠原の技術、稲葉の一発、新庄の涙････もちろん今日の試合で目に焼きついているのは最高の試合を戦った選手たちの姿です。

ただテレビの実況の中で一つ、そうした選手の姿ほどではありませんが印象に残っている言葉があります。
ゲスト解説の上原の一言です。

「甲子園の阪神戦みたいですね」

一人の阪神タイガースファンの「プロ野球好き」としてどうしても今日書き残しておきたい言葉はタイトルの通り、

「この日を忘れないで下さい」

ふがいない成績、ふがいない試合を見せたらどんなに罵倒しようとも、今、この日を喜んでいる人はﾌｧｲﾀｰｽﾞを今後無視しないで下さい。

とても冷たいことを言えば、私は今日までサッカーファンになったことはありません。だからおらがチームであっても開設当初から「コンサドーレ」とは距離を置いていました。
そして今の成績、環境の中で奮戦するコンサドーレに対する「応援していたサッカーファン」の視線の中にタイガースを罵倒する阪神ファンとは異なるモノを感じたときとてもさびしく思いました。

ﾌｧｲﾀｰｽﾞはファンに愛されるチームであるために努力しています。
楽天や巨人とは訳が違うのです。

だから、この日を忘れないで下さい。

どんなに罵倒してもかまわない、でも、今日何か感じた北海道人は今日のことを忘れないで、そしてﾌｧｲﾀｰｽﾞを、プロ野球を無視しないで下さい。

ﾌｧｲﾀｰｽﾞありがとう！
そして、おめでとう！！！

「阪神には世界一クレイジーで世界一すばらしいファンがいる。優勝したときに甲子園球場が無事立っていることが不思議だった」（ランディ＝バース）