ハッスルは難しい?

 大晦日、かの“谷川サダハルンバ”FEG代表をして「『ハッスル』だけは数字が読めない」と言わしめた「ハッスル」初のゴールデンタイム全国中継「ハッスル祭り」まで後わずか。


 個人的な予想をすれば数字は結構(10%前後?)取れそうな気もするけど、例えここで高視聴率をとってもあまりハッスルに対する一般の認知度は変わらないんじゃないかと思う。
「一見さんにも分かるプロレス」を標榜してるけど、今のハッスルってハッスルを見続けている人向けの「ハッスル」になりつつあるんじゃないだろうか?と言うこと。


そう思ったきっかけは先日放送された「ハッスルマニア」。


ケロロ軍曹(は良かったけど)相手はノートンで良かったの?
ボブ・サップの相手は(頑張ってたけど)HGで良かったの?
そしてメインのカードは(個人的には好きなんだけど)坂田亘で良かったのか?


別に小池栄子と坂田の愛の劇場が長すぎるとか、リング上でのハッスル軍全員参加の小芝居が長すぎるとかそういうことじゃなくて、マッチメークそのものがマニア向けなんじゃないかと言うこと。


この試合、坂田亘の歴史やパーソナリティ、破壊王がキューピッドだった二人の長い付き合い、去年のGM選挙からハッスルマニアまでの流れ、etc,etc


その辺が分からない人にとっては「有名人を嫁さんにもらったから抜擢された」としか写らないんじゃないだろうか?
まぁ、かつての「PRIDE」や夏の亀田対内藤の様にVTRがうまくそれを埋めていた例もあるけどさ。


一発勝負の大晦日のゴールデンタイム、メインに向かう興行のうねりを作り出せるのか?
ハッスルのストーリーラインをたまたま見た人に伝えれるのか?
(ついでに言えば池谷よりもクロマティ再登場の方が意義があったんじゃないか?)



ここまで体を張ってきたハッスラー(笑)には申し訳ないけど今こそ小川直也の出番なんだと思う。例えプロレスが下手糞でもゴールデンのメインに「強そうな日本人」がいれば一見さんにも納得できる「分かりやすい」ハッスルになりやすいんだからさ。