魚の子より熊博士

昔、手塚治虫は「俺のライバルは吾妻ひでおだ!」と言ってプライムローズを書いて日本にビキニアーマーを拡めたらしい。

意味合いとしてはそれと逆だけど、ポニョを作った宮崎駿に「蛙男が俺のライバルだ!」とか言って欲しいなぁw

 虫プロ発の「24コマ使わないけど画面全体が動くアニメ」が進化して、湖川パース、金田パース、板野サーカスが生まれ、日本製の歪んだリミテッドアニメか間違ったフルアニメか分からないもの(褒めてますよ、念の為)がジャパニメーションと呼ばれて海外に広まる。さらに時は流れ、そういったジャパニメーションのイメージを使いつつ、全然動いてないでカット割りだけで見せるアニメがなぜか動いてるとか勘違いされたりでジャパニメーションは先行き不安。(ナムカプのOPにはがっかりさせられたですよ)
 それに対して、東映動画やらテレコムやら要所要所でフルアニメ志向のスタジオで活躍した宮崎駿が、海外向けのフルアニメを作ってた「トップクラフト」とつるんで(商売面を含めて)矮小化されたディズニーみたいになって、いつの間にかジャパニメーションの顔になる。エヴァを作った人も、押井守も宮崎と関わりがあるからヤッパリ日本のアニメ界の代表は宮崎駿です!という風に鈴木プロデューサーもがんばって、何が何でもフルアニメな人にとっては後継者問題を除けばこれでめでたしめでたし。
 
 ところが、その間割と見過ごされてきた(経費削減ではなく)表現方法としてのリミテッドアニメが今FLASHアニメとしてウケている。

それに対して「フルアニメで子供と動物(擬人化されてればなおよし)が活躍する方が“本物”なんだよ!」って怒ってたら生々しくて素敵だなぁ・・・と。

武熊健太郎がぽにょを見てフライシャー兄弟を思い起こしたと言うのもそう考えるとなんとなく納得がいくし。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_746c.html#more

ジツハ鷹の爪とかやわらか戦車とかって日本のアニメの流れ的に
FLASH」で作ってるとか、個人製作であるとかを超えて重要なんじゃないかと思う今日この頃。